よびこみが「地方創生」なのか?

2015年6月3日 市谷 とも子

今、6月議会の補正予算を見ているが、「地方創生」関連の予算が多い。

中身は、ほぼ、「呼び込み型」。

都会から企業をよんでくる。高齢者をよんでくる。とにかく、なんでもよんでくる。

そのためには、補助金や借地料も出す、出す、出す。

企業さえ増えればいいのか?人さえ増えればいいのか?

まったくもって、数の論理である。

そんなに数を追いかけるのなら、なぜ人口減少したのか?なぜ雇用がへったのか考える必要があるじゃないか?

雇用減少のことでいえば、多額の補助金で呼び込んだ三洋電機の撤退の影響は大きい。私はむしろ呼び込み型で失敗したという事実にしっかりと向き合い、総括することが必要だと思う。そうしなければ間違った処方箋を発行することになる。

従来と同じように、税金でまぶれこにして企業を引っ張ってきても、長続きするのだろうか?撤退した時の弊害の方が大きいと思う。

そして、こうしてよびこむ企業や高齢者には一時的に手厚くするが、今鳥取に住んでいる人に対してはどうだろうか?

地元で踏ん張ってきた企業が圧倒的な県内雇用を支えているわけだが、賃借料など支援してもらってはいない。

今鳥取に住んでいる高齢者は、高い国保料や介護保険料に苦しんでいるが、県は一切独自支援はしない。

県外からやってきた企業や高齢者に一時の支援をしても、それは一時のこと。結局、鳥取に定住となれば、県民全体への支援策がどうでるかに左右されることになる。

今鳥取に存在する企業や人への支援がしっかり行われなければ、持続可能とはならない。

この当たり前の理屈が、吹っ飛んで、「人口減少論」「地方創生論」に振り舞わされている予算である。

「地域が再生する」とは、「地域が自立する」とは、どういうことなのか、その根本から問い直すことが鳥取県や知事には必要だ。

それに、今まで県民が納めてきた県の税金が、国から鳥取県にきたお金が、他県から来る人にじゃんじゃん使われることが、「ひがみ根性」かもしれないが、どうもしっくりこない。

誰が納めたお金だと思っているのか!県民自身に還元せよ!と、声を大にして言いたい。

「大所高所から考えて」などという知事の答弁が聞こえてきそうだが、あなたは鳥取県の知事ですよと言いたい。

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